ENDS and MEANS

CUXTON HOUSE/ENDS and MEANS

小さな空間ではあるがブランドENDS and MEANSのデザイナーである内山氏の思考が反映された店内になっている。プランニング・什器デザイン・セレクトの全てにおいて内山氏のディレクションのもとに細かく意図を汲み取りながら設計をおこなった。

一見すると真っ白でシンプルな店内に見えるが什器は全てこれ以上ない程にミニマルで簡潔に作られている。壁面に設置されたステンレス製のハンガーパイプも少ない線で構成し、壁面に設置された厚み4mmのステンレスシェルフも埋込み取付部分が見えないよう工夫が凝らされている。

パズルのように組み立てられた木製の無垢家具や照明器具/特注デスクには無駄がなく素材と構造とデザインが一体となったブランドのアイデンティティーを体現している。ミニマルで無機質な背景へ特別に染色されたカーテンを使用したり配置された絵画やオブジェにはプリミティブな要素でバランスをとっている。入口のドアはビルの外観・四谷の雰囲気になじむよう特注で制作し直されている。モダンで洗礼されたサッシのような作りでありながらパブリックスペースにあるような大ぶりなハンドルと独特なバランス感覚で構成されている。


プリミティブからデザイナーズまで、ヴィンテージからモダンまで新旧様々なものをミックスした空間を上手く調和させた空間となっている。

Usage: apparel shop

Design/Construction:PHYLE inc.

Date: September, 2021

Location: Yotsuya, TOKYO

Floor Area: 39.6㎡

Link: ENDS and MEANS / CUXTON HOUSE

Photo: Satoshi Nagare